2022年12月の記事一覧
R4_87 自分らしさ
昨日(12月27日)は、2クラスが補充の授業となりました。
下校の際に、ある生徒が「あ~、早く中学校を卒業したい~」と話しながら歩いてきました。門の前で下校する生徒を見送っていた私は、思わず「どうして、早く卒業したいの?」と尋ねました。答えて曰く、「勉強したくな~ぃ」…。
決して勉強が不得意ではない生徒です。私は、「昔は、学校を出たら、そこで習ったもので生きていけたけど、今は、新しいもの、必要とされるものを学んで、常に仕事をする人としての価値を高めないと、食べていけない時代になってきているよ」と話しました。
冬休み初日に、学校に登校となった「やるせなさ」を伝えてくれた生徒に、思わず直球で投げ返してしまったことを反省しつつ、北中生の未来について思いを巡らせました。
勉強が嫌いでも、好きな事や、自分らしくしていられる事の為であれば、きっと頑張ることができる。そう思い、北中生の皆さんの「自分らしさ」が発揮されている場面を2学期の写真の中から探してみました。
1 部活動
どの写真も、とにかくいい顔して頑張っています。部活動は自分らしさを探す上で、大きなヒントを与えてくれます。
2 行事
行事にもヒントがたくさん隠れています。役割を担って頑張るとき、今までやったことのない出し物に取り組むとき、集団の中での自分の振る舞いを考えるときなどには、多くのヒントが隠されています。「私って案外、これが好きかも…」と感じる何かを見つけたら、クリティカルヒット! です
3 普段の生活
「らしさ」が一番滲み出るのが、普段の生活の一瞬を切り取った場面です。でも、なかなか自分では、そのことに気がつくことができません。大きなヒントは友達にあります。自分がいつも仲良くしている友達には、自分が自分らしくしていられる秘密が隠されています。
今月の学校便りの巻頭言は、「狼と踊る男」。 冬休みに「らしさ」を探すことをテーマに書きました。青春時代は「自分探しの旅」といわれるように、いろいろな経験をして、自分にはどのようなことが向いているのか、自分らしくしていられるにはどうするかを模索する営みが続きます。そのことは、やがて、進学先や就職先を探す際に、とても大切な道標となります。
君の未来に続く「らしさ」を見つける努力を、忘れずに続けて下さい。
それでは生徒の皆さん、保護者の皆さん、どうぞ良いお年を!
追伸
校内を見廻っていると、きれいな夕焼けに気がつきました。(北中4Fより函館山を望む 2022/12/28)
R4_86 2学期終業式
長かった2学期も、漸く昨日(12月26日)で終業式を迎えることができました。12月後半には、4つのクラスが学級閉鎖になるなど、コロナに最後まで悩まされた年末となりました。
昨日の終業式は、学級閉鎖後ということもあり、体育館での集会を避けて校内TVで行うことにしました。途中、1年生に画像が届かない不調もありましたが、お昼の放送設備に切り替えて、ラジオのような感じで各学年の代表生徒に2学期を振り返ってもらいました。
1年生の代表は大野君
2年生は西村さん
3年生は伊藤君
皆さん、北峰祭はとても心に残ったようで、合唱への取組や狐ダンスが披露されたパフォーマンスが本当に楽しかったことや、宿泊研修、職業調べなど2学期にあった日々を振り返っていました。
終業式後の学活では、各学年がそれぞれが予定した内容で学活を進めていました。
3年生はアルバム用の集合写真
修学旅行の写真も届きました
一人一人に助言し通知表が渡されます
もう一度落ち着いて読み直し
休み中の生活の心得の説明
2学期はどうだったかな?!
今回の冬休みは、一人一台端末を家庭に持ち帰って勉強に活用する使い方に挑戦しています。パソコンは華奢(きゃしゃ)なものなので、大切に使ってくださいね。
端末に充電器を付けて持ち帰り
12月の学級閉鎖の影響で、冬休みが少し短くなって登校というクラスもあります。学校とは離れて、家庭で過ごす大切な時間です。規則正しい生活を心がけて、勉強に趣味に有意義にこのお休みを活用して下さい。
追伸
1クラス、学級閉鎖期間が延長となり終業式に参加できませんでした。健康な人は10時頃に登校をお願いして、通知表など必要な配布物を手渡す形をとりました。
年末年始も、コロナやインフルエンザに気をつけて過ごしてください。
R4_85 「水平線」
欠席した生徒に向けて各クラスで収録された授業をみていると、時々ほっこりする話しに出会うことがあります。
昨日(12月20日)の3Aの数学の授業での鈴木先生のお話です…
「3Bと比べて10ページくらい遅れているんだけど、学級閉鎖中にあった話題を一個だけみんなと共有したいんだ。
それは、FNS歌謡祭で、みんなが歌った「水平線」がすごくバズっていた。いい曲だって話題になったんだ。合唱曲なのであんまり歌われることなかったんだけど、FNS歌謡祭で歌って、めっちゃいい曲だねと、次の日のSNSですごく話題になったんだ。
やった!って思った。ちょっと何だか誇らしげになって、家族に、この曲を北中で合唱で歌ったんだよって自慢したんだ…」
「やった!」の瞬間
「水平線」は、令和2年度に中止になったインターハイの運営を担当していた高校生からの手紙がきっかけで、 back number によって制作された曲です。歌詞の中には、子どもたちがコロナ禍の中でも奮闘する日々を連想させる言葉がたくさん出てきます。また、子どもたちだけではなく、担任の先生にも、一生懸命に守り、育ててきた子どもたちとの大切な日々がありました。
将来、きっと「水平線」の曲を聴く度に、3Aの皆さんや鈴木先生の脳裏には、一緒に過ごしたかけがえのない日々が思い浮かぶのでしょうね。
R4_84 学級閉鎖が続いています
週明けの月曜日、頻繁に発熱による欠席の連絡を頂きました。
コロナの罹患者は全道的には少しずつ減ってきていましたが、今日現在、北中では3クラスが学級閉鎖となっています。今年度は、6月に1度、2年生で学級閉鎖があって以来、ずっと閉鎖にはならずに乗り切ってきたのですが、二学期もあと少しというところで、寒波とともに、学級閉鎖が続きました。
学校では、もう一度クラスでの手洗い・マスク・蜜を避ける・換気などについて確認・励行を促します。また、放課後の部活動についても、活動に入る前の検温・健康確認や活動後のマスク着用など、昨年行っていた安全対策を思い出し、再度気を引き締めて取り組みたいと思います。
こうした状況で、今日は3クラスが時間を少しずつずらして、朝の会をリモートで行いました。
各クラスとも、何人か接続ができなかった生徒がおりました。リモート後に、担任の先生からそれぞれ個別に連絡し、健康の様子を確認したり、接続へのアドバイスをしたりしました。
学校に登校できないときは、Chromebookを使って課題に取り組んだり、学校からの連絡をお伝えしたりすることが当たり前になってきました。今の中学生は、生まれつきインターネット社会に接しておりますので、こういったことには手慣れています。却って指導する先生の方が、いろいろと操作を試したり、勉強したりしないとうまく使いこなせないようです。先生方も頑張らないとですね。
それぞれ、朝の会への出席や課題への取組をとおして、休業期間中をより有意義なものにしてほしいと思っています。
追伸
21日午前の時点で学級閉鎖が1クラス増えて4クラスとなりました。閉鎖期間についても変更になったクラスがあり、安心安全メールで連絡を行っています。学級閉鎖あけの登校は、全クラスとも26日の予定です。
R4_83 校則の見直し
中学校や高校では、校則の見直しが盛んに行われています。
「ブラック校則」という言葉が一時期はやりました。「地毛を強制的に染髪し黒髪にする」、「登下校中に水分補給してはいけない」といったが例があげられますが、全国各地の校則の中には、余り合理的とはいえないような決まりごとが散見されることに端を発していました。
北中では今年度は、10月18日に全校生徒に向けて黒田生徒指導部長が見直しの趣旨の説明をして、12月8日に各クラスで学活の時間を使って1回目の話し合い、15日に2回目の話し合いを行いました。
校則を見直す際には、生徒会などで議論する機会を設けることが大切です。生徒が見直しに自ら参画することによって、校則を守ろうとする意識づくりにつながっていくからです。
各クラスでは活発に意見が交わされており、1年生のクラスでも、「キーフォルダーが1個に制限されているのはおかしいと思う」といった具体的なきまりについて、意見を交わしていました。
中には、決まりが作られたときには、きっとそれが必要だった理由もあるはずで、そういったことも考えてみるべきといった意見も出され、なかなか見応えのある議事進行でした。
年明けには、令和5年度の新入生・保護者に向けた学校説明会があります。
この度の話し合いの成果が、こういった場面でもしっかりとお伝えしていけるように、後期生徒会の皆さんには頑張って欲しいと思います。
R4_82 Let's dive!
未来の203x年、社会科の授業…。
「今日は、エジプト文化の勉強です。じゃあ全員ゴーグルを付けて、VR上のルクソール神殿に集合!」…「全員いるね、じゃあそれぞれで20分ほど神殿の中を自由に歩いて、20分後にもう一度ここに、集合してください」… 。
(現在、Youtube上にあるルクソール神殿のVRコンテンツ。まだ歩くことはできませんが360°の見学は可能です)
VRとは、コンピュータ上に作られた仮想的な世界を、まるで現実のように体験させる技術のことです。「バーチャル・リアリティ(Virtual Reality)」の略として、VRという言葉を使います。
今、もの凄い勢いで進化しているのが仮想空間を利用するためのVRゴーグルです。一人一台端末の次に、このVRゴーグルやVRコンテンツが教育に大きなインパクトを与えると言われています。
HMDといわれるVRゴーグル
装着はこんな感じです!
そもそも、なぜVRゴーグルに興味を持ったのかというと、不登校生徒の支援に使えないだろうかと考えたからでした。 -自分の姿を見せるのが嫌な子でも、自分の好きなアバターに扮して、仮想空間に作られた学校に登校するという可能性はないだろうか…-
早速、中古のVRゴーグルを探し、次にアバター同士が交流できる場所を調べました。そして、そこが不登校の生徒たちが安全に使える場所かを試すため、自分がアバターとなって飛び込んで(dive)みました。
私が変身したアバター
最初に出会ったのは緑色のロボットさん。英語で話しかけてみると、その方はドイツ人でデュッセルドルフに住んでいる方でした。
また、別の日、朝5時に起きて、diveしてみると、アメリカと韓国の若い方と出会いました。年令の話になって、自分が60才だと告げると、「Oh, so cool!」、「Your voice is very young」と話が弾みました。韓国の方は高校生くらいの方でしたが、アメリカの方とも流ちょうに英語で話されていて、日本の英語教育との違いにとても驚きました。
米(左)、韓(右)お二人のアバター
私が、学校に来ることができなくなった生徒に、こうしたアバターを使って登校の可能性を探っていることを話すと、二人は俄然興味を示してきて、「Youは、学校の先生か?」、「Yes、数学の先生だ」、「Oh, Great!」…。
話は弾み、「学校でその他に、どんな仕事しているのか?」と聞かれたので、素直に「校長先生(principal)をしている」と話したら、「You are a liar!(うそつき!)」と言って、二人は消えてしまいました。(確かに普通に考えると、校長先生がこんなところにいるわけないか…^^; )
没入感や360度視野の体験は、これまでにないレベルで、新しい学びや交流をもたらします。しかし、あまりのリアルさに圧倒されて鼓動が早くなったりする事にも気がつきました。心理学の見地から書かれているVRの解説書も読んでみると(What virtual reality is,How it works,and What it can do,Jeremy Bailenson,2018:邦訳 VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学:文藝春秋)、VRでの体験は仮想体験とは言いつつもほぼ現実の体験と変わらないことや、VRゴーグルは通常の治療では効果がなかったPTSDの治療にも使われるほど、心に対する影響力が強いことが述べられていました。
こうした知見も踏まえ、不登校で悩んでいる子どもたちを支援する方法の一つとして、VRが本当に役立つのか、慎重に功罪の部分を見極めながら、その可能性を探ってみたいと思っています。
行く行くは、仮想空間の中の学校にこだわらず、いろんな仮想空間の世界を、先生と彼ら・彼女らが一緒に旅することで、新たな体験をとおした絆が生まれるような、そんな使い方に発展して欲しいと願っています。
R4_81 寝坊なしはお見事
今日は1クラスが学級閉鎖から復帰、1クラスが学級閉鎖となり慌ただしい朝です。
閉鎖されたクラスでは、先日練習したTV会議を使って朝の会が営まれました。
練習からすぐに実戦となりました
何人寝坊するかなと思っていましたら、全員参加! すごい!
課題などの指示が出ました
最後は手を振ってバイバイ
国語のプリントが出ていることなどを伝え、だいたい20分弱で朝の会は終了しました。
この時期のお休みは、不安になりますが、こうした方法で連絡を取り合えることが、少しでも不安の軽減につながればと思いました。休み中は自分の計画をしっかりと持って、有意義に時間を使って、必要な取組をして欲しいと思います。
また、昨日は学校運営協議会がありました。(すみません、写真撮るのを忘れました ^^; )今年度の北中の学校運営協議会は、北日吉小学校と合同で開催されています。
昨日の会議で話題になったのは、学習習慣の定着と不登校に関するものでした。
小学校では学年×10分+10分(例:小3の場合3×10+10=40分)という約束で勉強をするように指導しているそうです。中学校では、学年+1時間を目安としていますが、ゲームの時間が4時間を超える児童・生徒もそれなりにいて、なかなか達成できていないのが実情です。
また、小、中で自己肯定感について小学校では低めの傾向、中学校では高めの傾向があり、どうしてだろうという話題になりました。各委員からの発言の結果、より多くの先生が関わって、その子に対する気づきが多いせいではないかという方向で落ち着きました。
北中校区は、明らかに学習習慣の定着は一つの課題になっています。今後、学級を基盤にした学習習慣の強化や、良い習慣作りについて取組を強化して参ります。
ぜひ各御家庭でも、頑張った事に対するお声がけ・励ましについてご協力をお願いいたします。
R4_80 Web会議の練習
12月も気がつくと第3週、師走は飛ぶように毎日が過ぎていきます。
全道のコロナの罹患者は少しずつ減少傾向ですが、北中では明るい兆しはもう少し先かなという感触です。
現在、1クラスが学級閉鎖になっていますが、担任の先生が頑張ってWeb会議を使って、リモートで朝の会に取り組んでいます。今朝は8:15分の集合時間に、姿が見えない生徒が4人ほどいたそうです(^^;)。
今後、他のクラスへも学級閉鎖が広がった場合も考えて、今日は各クラスでWeb会議の使い方について確認しました。
2年前にコロナがはやり始め、病気の実態がよく分からなかった頃にも、田中先生(現:乙部中)や小林先生(現:深堀中)を中心にリモートで朝の会をどう行うか検討していました。その後、北中では授業をオンデマンド配信に切り替えたため、最近はあまり使っていない機能でした。
試しでクラス全員をTV画面に一覧にして表示してみると、手慣れた感じで機材を使いこなしていました。2年の間の進歩は凄いものです。
コロナがはやって、休校になっていた頃は、子どもたちを励まそうと見て楽しそうな、元気の出る教材づくりを一生懸命にしていました。傑作は岡先生(現:本通中)のエアロビで英語を勉強するビデオ。「カメラを写すだけ」とかり出された先生が、いつのまにかエアロビのダンスに巻き込まれていました。
振り返るとたいへんな日々でしたが、それでも毎日がとてもメリハリに富み、頑張った日々です。
「三歩進んで二歩戻る」のような3年間でしたが、あの頃の不安を遙かに超える、たくさんの知恵が貯まりました。
恐れず、怯まずに、前に進んでいきたいと思います。
R4_79 まつり縫いできた~!!
本日は1年A組の家庭科の授業を参観しました。家庭科の水上先生は恵山中学校を拠点校として、毎日違う学校で家庭科を教えているスペシャルハードな先生です。
今日は、裁縫の基本を振りかえることを目標として、まつり縫いに挑戦しました。
最初は動画を見ながら縫い方の注意点に触れていました。生徒からは、「三角形のイメージで縫えばいいのかな!?」など友達と考えながら見ていました。
実際に縫い始めると真剣そのものでした。わからないところは友達や先生に聞いたり、教科書で確認しながら進めていました。
どんどん手を動かしている生徒に聞いたところ、小学校の家庭科クラブでやったことがあり、得意だといっていました。
支援員の國田先生からアドバイスをもらう生徒たち。子どもたちのマスターしたいという純真な姿って大変微笑ましいですね!!
布の裏側からみても縫い目が見えてないので成功です!!次時の授業はまつり縫いでティッシュカバーを縫います。本番に向けて、ご家庭でも練習しておくと良いかもしれませんね。
R4_78 安心安全メールの不達
私の携帯ですが、昨日から、安心安全メールを受けると、なぜか迷惑メールに分類されるようになりました。たぶん、迷惑メールを分類する携帯会社のフィルターが変わったのかと想像しています。
もし、御家庭でも同様の症状がみられましたら、迷惑メールについて、一度ご確認なさってください。
(以下、このWebでの新しい文章です)
安心安全メールが届かないというお話を何件か頂きました。
学級閉鎖に入っているクラスもあるので、この件について、保護者の皆さんに急いでお知らせすることにいたしました。
どうやら、昨日から迷惑メールに分類されてしまう現象が、特定の携帯会社さんのメールで起こっているようです。(同じ携帯会社さんでも、icloudを利用してるメールは、問題なく配達されているようでした。)
迷惑メールのフィルターが変わったためと推察していますが、安心安全メールを通過するホワイトリストに加えると回避できます。
※迷惑メールにならないようにする方法
メール設定->受信するメールの登録->hakodatekitachu@ansin-anzen.jp を登録します
携帯会社さんのフィルタリングの設定が、「通過」になるとよいのですが、当面は、こうした形での運用が必要なようです。
今日の夕刻(17時頃)に一度、学校からのメールが受信されているかを確かめるメールをお送りいたします。ご自分の携帯で、安心安全メールが無事に受信できているか(迷惑メールに分類されていないか)を確認してみてください。
何卒宜しくお願い申し上げます。
追伸
今日の給食は、ホタテグラタンとトマトスープです。道産食材を使っているそうです。
学級閉鎖のクラスのみなさんも、お昼を食べている頃かな?!