R4_115 跳躍の瞬間
3月2日は公立高校入試の1日目、朝、職員室には受験校からの「無事、全員集合」の連絡が入ってきます。
今年度の入試も、コロナなどの影響を受けずに無事、出願した全員が試験に臨むことができました。振り返ると3年前はごく当たり前の話しだったのですが、コロナが流行しだしてからは、試験日の数日前から緊張感が漲っていました。
「緊張する」と言えば、今日は、今春入学する小学校6年生の皆さんの体験入学が行われました。
中学校ってどんなところかなという前向きな興味と、自分たちは中学生として大丈夫だろうか、落ち着いてやっていけるのだろうかという、少し不安な思いを持って体験入学に臨まれたことと思います。
生徒会による中学校生活の説明
体育館での集合の場面、最初はすこしざわついていましたが、静かに待つようにという指示に従って、静粛に待つことができました。生徒会の学校紹介を聞く場面でも、正しい姿勢で、しっかりと、これからの北中の生活について話しを聞いていました。
それに続いて数学、英語、音楽の3つのグループに分かれて、体験授業。
算数との違いは?
英語はオールイングリッシュ
音楽は鑑賞教材を使った授業
それぞれの授業では中学校の授業の片鱗を体験しました。小学校は担任の先生と専科の先生が教えますが、中学校では全部の教科について、それぞれ先生が変わって教えます。そういった形に慣れるまでが一苦労です。
今日は、普段の小学校での過ごし方と違い、とても緊張した1日となったことと思います。
本当は、もっと楽しく体験入学をして頂きたかったのですが、中学校から伝えたかった1番のメッセージは、「しっかりとした、規律ある集団になろう」でした。
校長挨拶でも、「中学校では、勉強が教科担任制に変わります。そして部活動が入ってきて生活時間が変わります。でも一番変わるのは、入学式の日からの気持ちです。前の日とその日、たった1日の違いだけれど、人はあるところから、もう一つ高いところにステップアップする瞬間があります。入学式の日にそのことを意識して、気持ちをしっかりと切り替えて、中学校生活に臨んでください」ということでした。
YDKという言葉があります。「やればできる子」の略称です。でも、そうした子どもたちにYDKという表現を使っているということは、普段は「やらないからできていない子」という意味でもあります。
今日体験入学に来校してくれた小学生の皆さんは、とても立派な姿で体験入学に臨んでくれました。本当は、中学校ってもっともっと楽しい事や、自分が真剣に取り組めることがたくさんある場所です。
でも、そこがそうした場所となるためには、最もベースとなる学級や学年という集団がきちんとしていることがとても大切です。
4月6日の入学式の日、「そのことを意識して、気持ちをしっかりと切り替えて」北中学校に来て下さい。私たち北中の職員一同は、みなさんの勉強や部活動をしっかりと支え、皆さんの「挑戦したい」こと「頑張る」ことを支えていきます。
中学校に入学するという跳躍の瞬間を大切にして、4月の入学式に臨んで下さい。